■カテゴリ「日本百名山」の記事一覧
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
悪沢岳 [3141m]
赤石岳 [3120m]
赤石岳 [3120m]
・・・・・・・其の参・・・・・・・
13:08 大聖寺平
調べてみたところ、どうやらこの山の所有者で、まわりの山荘もその会社のものらしい。
山は管理が大変だよな・・・。
まず、小赤石岳という手前のピークを目指す。
後ろを振り返ってみると、悪沢岳~荒川小屋がガスに包まれていた。
もう少し時間が遅かったら・・・と少し得をした気分になり前へ進む。
ガレ場を登る。
正直きつかった。
足があがらず、吐き気もする。
(あとちょっと、あとちょっと)と自分に言い聞かせて紛らわしながら上がって行った。
しかもいつの間にガスに包まれていた。
気温がぐんと下がり、視界が遮られる。
しかし逆に涼しくなってきたせいか、すいすい歩けるようになった。
今まで太陽の下を歩いていたので軽い熱中症にかかっていたかもしれない・・。
ガスに包まれながら稜線を歩きます。
ふと左に目をやると、雷鳥の親子が。
子供はまだ小さく、飛ぶ事ができないらしい。
歩く仕草を見てたら可愛くて惚れてしまった・・笑。
近づいても逃げないので調子に乗ってどんどん近くに行ったら、親が怒ったのかすごい勢いで穴を掘り出した。
あまり刺激するとかわいそうなのでそれ以上は近づかず、また登山道に戻る。
そこから3分くらいで小赤石岳。
14:15 小赤石岳
小赤石岳という名前だが、標高は3081m。
アルプスの壮大さを感じさせられます。
小赤石岳から少し歩き、後ろを振り返ったのが右の写真。
よく見るとこの山名板が見えます。
ガスに包まれた赤石岳へ向かう。
この登りさえ登れば、後の行程はほぼ下り。
最後の登りを一歩一歩踏みしめて登ります。
14:38 赤石岳
遂に・・遂に到着。
何故か険しい顔をしております(笑)
しかしなんと登山開始から11時間25分。
長かったけどこの達成感はでかい。
南アルプスは「赤石山脈」という山脈で、その名は赤石岳周辺にいっぱい転がっている赤い岩石(ラジオラリア)に由来しています。
つまり赤石岳は南アルプスの盟主という事なのです。
そこに立っているというだけで体から感動がにじみ出てくるようです。
今日はここに来れて本当に良かった!!
山頂はたくさんの人がいたが皆赤石小屋か荒川小屋への泊まり組。
これから沼平まで帰ると行ったら目を点にして驚いていた。
あまりにも無謀だと言われた・・笑。
余り長く話している時間もないので山頂を後にし、一旦分岐まで戻り、椹島を目指す。
分岐近くにいたおばさんに「どこから来たんですか」と聞いたら、椹島だと言っていたのですかさず道の状況を聞いたりタイムを聞いたりして情報を得た。
まずこの人は朝6時から7時間近くかけてここまで来てる事と、登山道はかなり急な場所もあり梯子等もあり、あまりよくはないらしい事がわかった。
この人のタイムは登りなので下りなら半分くらいだろう。
しかし・・道の状況がかなりひっかかる・・・。
危ない箇所にはちゃんと梯子や橋が設置されている。
でも、まあ全体的にいうと(標高差でも)急ですね。
赤石小屋を過ぎるとそうでもないけど。
ただ、たまに現れる急登には精神的、体力的にやる気をそがれる。
下りは早足で歩いたけど、登りは亀のように歩きました。
●15:49
富士見平という場所に着く。
本当はここから東に「富士山」が望めるはずなんだけど、あいにくの天気で、何も見えず。
ここを過ぎて少したった頃、大勢の話声や笑い声が聞こえてくる。
もうすぐ赤石小屋だと確信、元気がでて来る。
16:07 赤石小屋
赤石小屋は立派な建物で、真新しく感じました。
人がかなりいて、みんな外のベンチで話してたので、さっき聞こえてたのは間違いなくこの人達だろう。
ここから先は誰一人ともすれ違わず、孤独との戦いになった。
雲行きも怪しくなり、だんだん薄暗くなってくる。
朝早い時の真っ暗と、夕方のだんだん暗くなってくるのとでは全然違う。
とりあえず、こわいです。
そして不安です。
そんな心境の中、なんと雨が降り出す。
最悪だ・・・。
自分でもバカな事だとわかっているが、「雨具」を持ってきてない。
ザックカバーは持ってきたんだけど、今日は少しでも軽量化を考えて車に置いてきてしまった。←こういう奴が山で死ぬんですね。次回からは必需品という事で。
最初はポツポツの雨で降ったり止んだりだったが、その内本降りに・・。
もう、ヤケクソで下山した。
しかし、体がついて来てくれない。
限界だと感じてしまったらそれが本当に限界になってしまうので「まだ平気」だと体に言い聞かせて歩いてきたつもりだったが、どうやらもう体は限界だったようだ。
超スローペースでだんだん暗くなるどしゃぶりの雨の森を歩く。
・・もう、自分との戦いです。
下に転がる石が全部人の顔に見えたり、落雷を受けた木が猫に見えたり、はたまた木がダンスを踊っているかのように見えた・・・これって軽い幻覚?
(ベニテングダケを吸引したわけではありません・・笑)
以前、栃木の高原山・釈迦ヶ岳に登ってプチ遭難して道なき道を歩いた時にも幻覚のようなものは見たが、今回はよりリアルでした。
さすがにやばいなと感じた。
極度の睡眠不足のせいだと思う。
思考はマイナスの極地へ・・・。
18:30 椹島
やっと自転車までたどり着く。
もうヘトヘトです。
大雨なので写真はもうありません。
雨のせいでライトが役に立たず前がよく見えない。
しかし最後の力を振り絞りペダルを漕ぐ。
こけたら擦り傷どころじゃすまなそうなので集中を解かないで走り続けた。
T-シャツやズボンはビチョ濡れ、ゴアテックスの靴も中まで浸透。
濡れてないのはザックカバーしてあるザックのみ。
行きにも通ったトンネルの中は超怖いし、外も本当に真っ暗。
赤石小屋を過ぎてからはすごく嫌な思い出しかありません・・・笑。
なにより恐れていたのは林道の山側の土砂崩れ。
これだけは本当に恐かった。
実際今日も道路が土砂崩れで通行止めになっているわけだし・・・。
だからできるだけ川側(ダム側)を走るようにハンドルを駆使し、グリップを渾身の力で握り締めて必死に走行した。
こんな時は何かこの先に待っている「いい事」とか「今肉体的に欲しているもの」を考えるといくらか気分が違う。(例えばビールが待っている、とか温泉が待っているとか)
しかし何故かこの時とっさに思いついたのは「コーラ・サイダー・ファンタ」だった(笑)
俺はものすごく炭酸ジュースが飲みたかったのです。
普段はそんなに好まないんだけどね・・。
そのパワーで残りの林道を沼平まで爆走しました。
20:02 沼平ゲート
ゲートが見えた瞬間は一生忘れないな。
あれは嬉しかった。
というか「助かった」という気持ちが強かった。
土砂崩れの恐怖、暗闇、疲労、幻覚、熱中症、睡眠不足・・・その全てに勝った。
これは本人にしかわからないものがある。
そしてその後飲んだコーラは生まれてから一番うまかった事に間違いはない。
しかし壮絶だった・・・もう二度とこのルートは歩かないです・・笑。
往路 11:25
復路 05:40
合計 17:05
※赤石岳までを往路と考えた場合。
ちなみに今回参考にさせてもらった56才の錆鉄人さんは15時間06分です。
この人、人間じゃねーわ(笑)
しかし錆鉄人さんには本当に感謝しています。
この人の記録がなかったら今回の山行は決行できなかったし、思いつきもしなかった。
これからも参考にさせてもらいます。
栃木‐‐沼平間往復走行距離。
あ~疲れた・・・。
PR
最近の山行
(01/13)
(03/05)
(10/12)
(06/29)
(06/10)
(11/19)
(10/13)
(09/21)
(08/25)
(08/25)
(08/17)
(08/04)
(08/04)
(08/04)
(07/16)
(07/16)
(06/16)
(06/09)
(06/02)
(05/26)
(05/26)
(05/22)
(05/22)
(05/22)
(05/19)
山名を入力してください
カウントしてますよ
Language
天気予報
おすすめHP
「錆鉄人の感動人生」
*日本百名山日帰り完登*
「中高年の山登りと温泉」
*栃木百名山完登*
「栃木の山283+」
*栃木の山のスペシャリスト*
「tatatammのブログ」
*たくみデンジャラスの親バカ日記*
「U.C.84`s ALL STARS」
*盟友DJ tetsuoのHIPHOPcrew*
*日本百名山日帰り完登*
「中高年の山登りと温泉」
*栃木百名山完登*
「栃木の山283+」
*栃木の山のスペシャリスト*
「tatatammのブログ」
*たくみデンジャラスの親バカ日記*
「U.C.84`s ALL STARS」
*盟友DJ tetsuoのHIPHOPcrew*